2008年10月21日
聴覚障害者Yumixさんが語る3D空間とバリアフリー社会
セカンドライフ・ユニバーシティ(SLU)にて、「聴覚障害者Yumixさんが語る3D空間とバリアフリー社会」という講演会が開催されました。
講演録の一部を抜粋します。
※聴講者からの相槌やコメント、質疑応答コーナーは割愛させていただきました。

皆さん、こんばんは。
ただ今、ご紹介いただきましたYumix Writerです
本日は、セカンドライフ・ユニバーシティさんのご好意により、こうして皆さまの前でお話しをさせていただく機会をいただきました。
そして沢山の方々にお越しいただけて、とても嬉しく思います。
私自身は現在進行形で勉強中ですので立派な講演はできませんが、セカンドライフを積極的に実生活に活かせる方法を皆さまと一緒に考えていかれたらいいなと思っております。
今回の講演タイトルは、「聴覚障害者Yumixさんが語る3D空間とバリアフリー社会」だそうですが、私自身は残念ながらセカンドライフ以外の3D仮想空間というものを知りません。
なので、今回お話しさせていただく内容については、他の仮想空間サービスのことは考慮していませんので、その点はご留意くださいませ。
私自身は、ご紹介にもあるように国に認定された障害者です
障害者には、将来にわたって治癒したり再生する見込みの無い身体的な障害を持った人が認定されます。
そう言う意味では、障害は病気とは区別されています。
例えば足を切断してしまった人は義足をつけることはできても、将来に渡って足が生えてくことはありません。
私の場合は聴力なので、これから先も一生音が聞こえることは無いでしょう。
そして、普段の私の第一言語は「手話」です。
日本語は、第二言語なんですね。
どういうことかと申しますと、
普段の物事を考えるときは手話で考えます。
そして日本語にする必要がある場合には、手話を日本語に訳して文字にしていきます。
ちょうど英語ネイティブで無い日本人が、日本語でものを考えてから英文に訳して文章を起こしていくようなものです。
(〃∀〃)・・・・・エヘ♪
そんな感じですから、当然、寝言も手話になります。w
あははw
生まれながらに聞こえない、あるいは早くに聴力を失ったろう者達にとって第二言語である日本語の獲得はなかなかに困難と努力を要します。
言葉は耳から覚えるというように、かけない漢字があっても普通に話せるのが一般的ですね。
私たちは発音を知ることができませんので、日本語の獲得が大きな壁になるんです。
余程きびしくしつけられる環境や、自分自身が興味を持って努力しないかぎり第二言語の習得は難しいですよね。
そうなんです。
ろう者(手話を言語とした聴覚障害者)の中には、日本語の読み書きもおぼつかない人が少なくはありません。
手話から日本語に訳しきれないと、外国人が書いたような変な日本語になることがあります。
話しはそれましたが、努力に努力を重ねて第二言語として日本語を獲得したとしても普段の社会生活はやはり音声が中心なんですね。
聞こえる人の社会ですから。
ろう者は、たとえ高い学力や知識・教養を身につけたとしても、近所の人との雑談すらできません。
ましてや一般の会社に就職して仕事をするにしても呼ばれても気づかないようでは誰も相手にしてくれませんね。
うんうん
知らないんだわ。(^^ゞ
そんな生活環境の中で一生を生きていく訳ですから、聴覚障害はコミュニケーション障害とも言われています。
かの有名なヘレンケラーは、視聴覚障害について、こう語ったとされています。
目が見えないということは、人とモノを切り離す障害である。
耳が聞こえないということは、人と人とを切り離す障害である。
私自身も、手話という言語を使う言語的少数民族のひとりなので日本語を話す多くの方々の中では同じ日本人でありながらも「よそ者」のように切り離されている実感はあります。
そんなわけで孤独との戦いも、聴覚障害者として生きる上で、避けては通れない試練の1つかもしれません。
いつも会話に飢えているのかも知れません。
ありがとうございます。
手話で話せる同じろう者や、手話のできる聴者と会ったときには、滝がどどっと落ちてくるようにおしゃべりを楽しんで居ます。
「誰かと気軽にお話しをしたい」
「お友達を沢山作って交流したい」
そんなことをいつも思っていたときに、新聞記事でふと見つけたセカンドライフ。
今まで、パソコンもゲームも一切やらなかった私ですが、
「セカンドライフ内では文字での会話が基本」といった言葉に目がくぎづけになって
あはは
「これだ!」って思ったんですね。
それから、あわててパソコンを習いに行ったものでした。(^^ゞ
セカンドライフに初めて参加したのは、昨年の6月でした。
新聞の紹介どおり文字による会話でしたので言語によるバリアもなく、それからというもの、お友達を増やしていつでも話せる仲間を作り実社会では考えられないようなご近所づきあいも始まってこれがバリアフリーなのかと実感する幸せな毎日を送ってきました。
「セカンドライフを、ただの遊び場にしては、もったいない。」
こう思い始めたのが、セカンドライフに生まれて1ヶ月した7月頃でした。
何か、こうしたバリアフリーな環境を活用してもっと実生活を充実させていく手立てはないものかと考え始めたんです。
(*^_^*)
そのためには、もっとセカンドライフ自体も知らないといけないと思ってかつてものづくりにも挑戦したことがありますがもともとパソコン初心者であるのと性格的に細かいものが苦手なこともあって挫折。w
2ヵ月後の8月にじゃぱらんど三重というSIMの中に初めての土地を借りて土地の編集なども覚えてみました。
そうこうしているうちにその土地にも仲間がきだしてちょっとしたにぎやかな場所になってきました。
家作りの得意な人におうちを作ってもらったり商売の上手な人にお店をやってもらったりしながら楽しんでいました。
そこではっと思ったんですね。
「SLって、もしかして人材の宝庫では?」
って。
機械を相手にゲームをしているわけではないし、自由度の高い仮想社会で動いているのは、まさに「人」。
この「人」を資源と捉えて考えたら、移動にも会話にも実際に住んでいる地域にも関係ないバリアフリーな世界をもっと活用できそうだと思ったんですね。
それで始めたのが、Yumix Squareの活動です。
この活動は、SLのバリアフリーな特性を活かして、障害者等の社会的弱者の社会参加と自立を支援していこうという活動です。
将来的には、SLを使った在宅ワークや就労支援などの活動も展開していきたいと考えています。
まず当面の計画としては、昨年の11月にたてたものがあります。
ちょっと長くなりますが、ご紹介してみたいと思います。
【第一段階】11月~1月(試験運用)インフラ(基盤)の整備と運用ノウハウの蓄積。
現在インフラについては、ほぼ整備が終わりました。(当時)
それぞれのエリア(JPL三重・京都・茨城)に入居している方々は、すでにSL内で活躍されている方々です。
この段階ではパイロットチームのような位置づけですでにSL内で活躍されている方々に入居していただき設備の不具合等の修正をしながら、Yumix Square全体の雰囲気づくりをしていくことにしています。
【第二段階】2月~4月
身体障害者等の社会的弱者といわれる方々の支援体制を構築していきます。
その前の3か月で蓄積したノウハウやYumix Square全体の協力関係や雰囲気を継承しながら、新たな人々を迎えていきます。
パイロットチームの中から有志をつのり、サポーターとして参加していただき新しい人たちとの協力関係を作っていきます。
【第三段階】5月以降
第二段階で作ってきたサポーターと新たな入居者の「お互い様」の精神を基調とした相互協力関係をYumixSquare全体の雰囲気やカラーとして定着させていきます。
具体的には、Yumix Squareの住民が自主サークルを立ち上げて活動をしたり、取り組み事例の発表を行ったりYumix Square以外のSIMオーナー等の賛同者への水平展開をする等の活動を行っていくことを想定しています。
以上が、昨年の11月に立てたYumix Squareの当初計画です
お気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、すべて計画どおりに実行されてきているはずです。
これらの計画の中心にあるのは、常に「人」です。
あははw
これが最初から一貫して、コミュニケーションに飢えていた私がこだわった「人」中心の活動なんです。
現在では、良い雰囲気の中同じ聴覚障害者を中心に、さまざまな社会的弱者が安心して住める場所づくりをしています。
メンバーには、お医者様やプロのカウンセラー、手話通訳士などもいてフォローして行く体制もできつつあります。
社会活動も実社会の地域に根ざしたものが多いのですが地域と時間を越えたつながりを持った「人」を資源として新しい社会活動のあり方を模索しています。
私のつたない話が、皆様のなんらかのヒントになれば幸せです。

▼SLU ~SecondLife University~
http://www.geocities.jp/slu_project/
講演録の一部を抜粋します。
※聴講者からの相槌やコメント、質疑応答コーナーは割愛させていただきました。

皆さん、こんばんは。
ただ今、ご紹介いただきましたYumix Writerです
本日は、セカンドライフ・ユニバーシティさんのご好意により、こうして皆さまの前でお話しをさせていただく機会をいただきました。
そして沢山の方々にお越しいただけて、とても嬉しく思います。
私自身は現在進行形で勉強中ですので立派な講演はできませんが、セカンドライフを積極的に実生活に活かせる方法を皆さまと一緒に考えていかれたらいいなと思っております。
今回の講演タイトルは、「聴覚障害者Yumixさんが語る3D空間とバリアフリー社会」だそうですが、私自身は残念ながらセカンドライフ以外の3D仮想空間というものを知りません。
なので、今回お話しさせていただく内容については、他の仮想空間サービスのことは考慮していませんので、その点はご留意くださいませ。
私自身は、ご紹介にもあるように国に認定された障害者です
障害者には、将来にわたって治癒したり再生する見込みの無い身体的な障害を持った人が認定されます。
そう言う意味では、障害は病気とは区別されています。
例えば足を切断してしまった人は義足をつけることはできても、将来に渡って足が生えてくことはありません。
私の場合は聴力なので、これから先も一生音が聞こえることは無いでしょう。
そして、普段の私の第一言語は「手話」です。
日本語は、第二言語なんですね。
どういうことかと申しますと、
普段の物事を考えるときは手話で考えます。
そして日本語にする必要がある場合には、手話を日本語に訳して文字にしていきます。
ちょうど英語ネイティブで無い日本人が、日本語でものを考えてから英文に訳して文章を起こしていくようなものです。
(〃∀〃)・・・・・エヘ♪
そんな感じですから、当然、寝言も手話になります。w
あははw
生まれながらに聞こえない、あるいは早くに聴力を失ったろう者達にとって第二言語である日本語の獲得はなかなかに困難と努力を要します。
言葉は耳から覚えるというように、かけない漢字があっても普通に話せるのが一般的ですね。
私たちは発音を知ることができませんので、日本語の獲得が大きな壁になるんです。
余程きびしくしつけられる環境や、自分自身が興味を持って努力しないかぎり第二言語の習得は難しいですよね。
そうなんです。
ろう者(手話を言語とした聴覚障害者)の中には、日本語の読み書きもおぼつかない人が少なくはありません。
手話から日本語に訳しきれないと、外国人が書いたような変な日本語になることがあります。
話しはそれましたが、努力に努力を重ねて第二言語として日本語を獲得したとしても普段の社会生活はやはり音声が中心なんですね。
聞こえる人の社会ですから。
ろう者は、たとえ高い学力や知識・教養を身につけたとしても、近所の人との雑談すらできません。
ましてや一般の会社に就職して仕事をするにしても呼ばれても気づかないようでは誰も相手にしてくれませんね。
うんうん
知らないんだわ。(^^ゞ
そんな生活環境の中で一生を生きていく訳ですから、聴覚障害はコミュニケーション障害とも言われています。
かの有名なヘレンケラーは、視聴覚障害について、こう語ったとされています。
目が見えないということは、人とモノを切り離す障害である。
耳が聞こえないということは、人と人とを切り離す障害である。
私自身も、手話という言語を使う言語的少数民族のひとりなので日本語を話す多くの方々の中では同じ日本人でありながらも「よそ者」のように切り離されている実感はあります。
そんなわけで孤独との戦いも、聴覚障害者として生きる上で、避けては通れない試練の1つかもしれません。
いつも会話に飢えているのかも知れません。
ありがとうございます。
手話で話せる同じろう者や、手話のできる聴者と会ったときには、滝がどどっと落ちてくるようにおしゃべりを楽しんで居ます。
「誰かと気軽にお話しをしたい」
「お友達を沢山作って交流したい」
そんなことをいつも思っていたときに、新聞記事でふと見つけたセカンドライフ。
今まで、パソコンもゲームも一切やらなかった私ですが、
「セカンドライフ内では文字での会話が基本」といった言葉に目がくぎづけになって
あはは
「これだ!」って思ったんですね。
それから、あわててパソコンを習いに行ったものでした。(^^ゞ
セカンドライフに初めて参加したのは、昨年の6月でした。
新聞の紹介どおり文字による会話でしたので言語によるバリアもなく、それからというもの、お友達を増やしていつでも話せる仲間を作り実社会では考えられないようなご近所づきあいも始まってこれがバリアフリーなのかと実感する幸せな毎日を送ってきました。
「セカンドライフを、ただの遊び場にしては、もったいない。」
こう思い始めたのが、セカンドライフに生まれて1ヶ月した7月頃でした。
何か、こうしたバリアフリーな環境を活用してもっと実生活を充実させていく手立てはないものかと考え始めたんです。
(*^_^*)
そのためには、もっとセカンドライフ自体も知らないといけないと思ってかつてものづくりにも挑戦したことがありますがもともとパソコン初心者であるのと性格的に細かいものが苦手なこともあって挫折。w
2ヵ月後の8月にじゃぱらんど三重というSIMの中に初めての土地を借りて土地の編集なども覚えてみました。
そうこうしているうちにその土地にも仲間がきだしてちょっとしたにぎやかな場所になってきました。
家作りの得意な人におうちを作ってもらったり商売の上手な人にお店をやってもらったりしながら楽しんでいました。
そこではっと思ったんですね。
「SLって、もしかして人材の宝庫では?」
って。
機械を相手にゲームをしているわけではないし、自由度の高い仮想社会で動いているのは、まさに「人」。
この「人」を資源と捉えて考えたら、移動にも会話にも実際に住んでいる地域にも関係ないバリアフリーな世界をもっと活用できそうだと思ったんですね。
それで始めたのが、Yumix Squareの活動です。
この活動は、SLのバリアフリーな特性を活かして、障害者等の社会的弱者の社会参加と自立を支援していこうという活動です。
将来的には、SLを使った在宅ワークや就労支援などの活動も展開していきたいと考えています。
まず当面の計画としては、昨年の11月にたてたものがあります。
ちょっと長くなりますが、ご紹介してみたいと思います。
【第一段階】11月~1月(試験運用)インフラ(基盤)の整備と運用ノウハウの蓄積。
現在インフラについては、ほぼ整備が終わりました。(当時)
それぞれのエリア(JPL三重・京都・茨城)に入居している方々は、すでにSL内で活躍されている方々です。
この段階ではパイロットチームのような位置づけですでにSL内で活躍されている方々に入居していただき設備の不具合等の修正をしながら、Yumix Square全体の雰囲気づくりをしていくことにしています。
【第二段階】2月~4月
身体障害者等の社会的弱者といわれる方々の支援体制を構築していきます。
その前の3か月で蓄積したノウハウやYumix Square全体の協力関係や雰囲気を継承しながら、新たな人々を迎えていきます。
パイロットチームの中から有志をつのり、サポーターとして参加していただき新しい人たちとの協力関係を作っていきます。
【第三段階】5月以降
第二段階で作ってきたサポーターと新たな入居者の「お互い様」の精神を基調とした相互協力関係をYumixSquare全体の雰囲気やカラーとして定着させていきます。
具体的には、Yumix Squareの住民が自主サークルを立ち上げて活動をしたり、取り組み事例の発表を行ったりYumix Square以外のSIMオーナー等の賛同者への水平展開をする等の活動を行っていくことを想定しています。
以上が、昨年の11月に立てたYumix Squareの当初計画です
お気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、すべて計画どおりに実行されてきているはずです。
これらの計画の中心にあるのは、常に「人」です。
あははw
これが最初から一貫して、コミュニケーションに飢えていた私がこだわった「人」中心の活動なんです。
現在では、良い雰囲気の中同じ聴覚障害者を中心に、さまざまな社会的弱者が安心して住める場所づくりをしています。
メンバーには、お医者様やプロのカウンセラー、手話通訳士などもいてフォローして行く体制もできつつあります。
社会活動も実社会の地域に根ざしたものが多いのですが地域と時間を越えたつながりを持った「人」を資源として新しい社会活動のあり方を模索しています。
私のつたない話が、皆様のなんらかのヒントになれば幸せです。

▼SLU ~SecondLife University~
http://www.geocities.jp/slu_project/
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